電気屋まえでんの日々

京都の最南端、精華町で電気工事業を営むまえでんの日々を綴ります。お仕事のことから普段のこと、時には趣味のお話まで。

ブレーカが飛んで停電した!

こんにちわ。

今日は梅雨の間の貴重な晴れ間の一日、

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、先日ご依頼をいただきましたお仕事のお話です。

「家の分電盤のメインのブレーカが飛んで、入れても入れてもONにならない、

停電が解消されなくてこれじゃ生活にならない」と

急で逼迫したお問い合わせでした。

幸い1つのブレーカ以外は問題なかったのでお客様が自らがそれを

特定されて、それ以外のブレーカの回路を復旧させて下さっていました。

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当社事務所にあった少し古いめの分電盤の写真です。

 

左側がおおもとのブレーカ、いわゆるメインブレーカです。

ここが落ちる(トリップする)と右側にたくさんある小さいブレーカに

電源がいきわたらなくなります。

これがいわゆる「停電」状態になります。

今は殆ど全部と言って良いくらいのお家のメインブレーカは「漏電ブレーカ」です。

※そもそもメインが漏電ブレーカでないと関電さんが電気を供給してくれません^^;

このメインの漏電ブレーカが落ちる原因は大きく分けて3つ、あります。

1つ目はどこかの回路(ブレーカ)の負荷が漏電し、ブレーカが落ちた

2つ目はメインブレーカの最大許容容量以上の電気を使った場合

3つ目はメインブレーカが故障した場合

 

今回のお客様は1つ目の原因にあたる「漏電」が原因でした。

そのブレーカには…お家の廊下・脱衣場・トイレの照明と

玄関前の軒下の照明、入り口の門灯、これだけの負荷がありました。

 

この構成を見た時に何となくピンと来るのですが、

梅雨時期であり、屋外の軒下照明か入り口の門灯、どちらかかな?と想像します。

 

たまたま門灯には自動点滅器が間に設置してありましたので、

そこで一度電線を切り離し、他負荷の絶縁抵抗値を測定し正常であったので、

門灯に問題があるのだろうと決めて門灯を調べました。

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これがいわゆるメインブレーカ、漏電ブレーカです。

門灯を取り外した時の写真を撮るのを失念してしまったのですが、

屋外ということもあり、電源のケーブルに銅錆がついていたのと、

蟻さんが周りにたくさんいたので、蟻さんにはそこから退去してもらい

銅錆をきれいに掃除、切り離した自動点滅器を繋ぎなおして

再度絶縁抵抗値を測定し、復旧を完了しました。

 

メインブレーカやその下の個別のブレーカがよく落ちる!

なんてことは結構あることなのですが、

毎回落ちる⇒復旧するを繰り返しているのも手間がかかりますし

ストレスにもなります。

根本から原因を突き止めて対処するのが一番ですので、

そういうことでお困りの場合は是非ご相談いただけますと幸いです。

 

本日も長文をお読みいただきありがとうございました。